ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターが晩年を過ごしたヒルトップ(Hill Top)があるニアソーリー(Near Sawrey)はボーネス オン ウィンダミア(Bowness-on-Windermere)の南端にある埠頭からフェリーに10分乗ってウィンダミア湖を横断した湖の対岸の山の上。湖の北側を大きくバスで回って行くルートもありますがバスを乗り継いで一時間以上かかるので、フェリーでの移動がお勧めです。
ウィンダミア湖を横断するフェリーは両岸に渡されたケーブルを牽引して動く船。静かな湖面を滑らかに進んでいきます。地元の人の生活の足としても使われているので歩行者は片道1ポンド(約140円)払うだけでボーネス オン ウィンダミアから対岸のファーソーリーに行くことが出来ます。フェリーを降りたところからニアーソーリーまでバスで5分ほどで着きますが、バスに乗らずに歩いていくのも楽しいいルートです。
このウィンダミア湖を横断する船は500年前から始まったと言う事です。櫓をこいで湖を渡った船から始まったようですが、蒸気でケーブルを牽引するフェリーが始まったのも日本の明治時代の1870年。フェリーの中にはそのころの写真が飾ってあります。イギリスには産業革命の頃に作られた凄い施設がありますが、これもそう。こんな田舎の避暑地にまでそんな時代に蒸気機関のフェリーがあったということからも、その当時のイギリスがいかに凄かったのかがわかりますね。
ボーネス オン ウィンダミアの南の埠頭から湖を横断するフェリーは地図の黒の線。フェリーを降りたところからヒルトップへフットパス経由で歩くルートと、ウィンダミア湖の西側に広がる山の上を歩くルートの2つを載せています。両方ともちょっとチャレンジングなコースです。
Leaflet | © OpenStreetMap contributors
フェリー乗り場からヒルトップへの往復をフットパスを楽しむコース。
ファーソーリーのフェリー乗り場からヒルトップまではバスも走る一本道。殆ど車は走っていないのでその道を歩いても楽しいのですが、ちょっと裏に回ると牧草地や林の中を抜けるフットパスを歩いていくことが出来ます。ヒルトップから北の山の方に入ると羊がのんびりと草を食む牧草地がありますが、その中をよく見るとウサギもあちらこちらにいるさすがピーターラビットの里と言える光景に出会えます。ここでは往復フットパスを歩くコースを紹介しています。往復2時間弱かかるルートなので、全部歩く自信が無い方は行きの上り坂はバスで行き、帰りの下り坂をのんびりとフットパス歩いて帰るのもいいかもしれませんね。バスルートをちょっと外れると素敵な風景に出会えますので、行きか帰りのどちらかはフットパスを歩くのをお勧めします。
ウォーキングコース概要
コースの写真
空から見たウォーキングコースの風景もお楽しみください。
5と6の間を歩くフットパスはとても気持ちのいい牧草地の中を歩くルートだったのですが、写真取り忘れてしましました。2と14の間にも湖を見渡せる小さな丘を登るルートを通っているのですが、そちらも写真がありません。場所のリンクを貼っておきましたのでご確認ください。このコースはバスが走っている道路を外れてフットパスを歩くと全然違った風景を見る事が出来ますよ。
ヒルトップから山の上の小さな湖を巡る、チャレンジングなコース
ヒルトップからフェリー乗り場にまっすぐ戻らず山の上にある小さな湖の脇を抜けて行くコース。ゴロゴロとした岩で足場がちょっと悪い道もあるちょっとチャレンジングなコースですが、見晴らしは最高。山の上でフットパスは2方向・3方向に分岐し、道もくねくねと曲がっているのでグーグルマップだけで迷わずに歩くのはちょっと無理です。ここでは、山を抜けた後にウィンダミア湖沿いを歩いて戻るルートにしていますが、ウィンダミア湖沿いのフットパスはヨットの浮かぶ湖を見ながら静かな林の中を歩くとても気持ちの良いコースですので、長距離歩けるようでしたらぜひ挑戦してください。
コース概要
コースの写真
空から見たウォーキングコースの風景もお楽しみください。
私はこのコースを最初にグーグルマップを頼りに歩いた時は、完璧に迷い別の街に到達しました。道が山の中縦横無尽に走っているので、ここに行くならOS Mapsは必須です。道もちょっと岩が多く滑りやすいところもあるので、滑りにくく長距離歩いても疲れにくいInov-8の靴はここを歩くのに最適ですよ(笑)。一度このコースに入ると、ショートカットして戻るのは難しいので、体調の良い、天気のいい日に行くことをお勧めしますが、自然を堪能したい方はぜひ挑戦して下さい。
ニアソーリーのウォーキングコースはいかがでしたか?湖水地方に関して何か知りたい事があれば、コメント欄からご連絡ください。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。